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呼吸法こと始め

私が呼吸法を知り、実践しはじめたのが約30年前(1993年)のことである。

 

その当時、呼吸法という言葉は一般には知られていなかった。

 

呼吸法を知るきっかけとなり、脱力について探求するようになったきっかけとなったのが合気道家である故 藤平光一氏の書いた著「氣の威力」という本であった。

 

気という言葉は、当時流行っていた漫画「ドラゴンボール」で知ったのだ。

 

今にしてみれば不思議でならないが、その当時は「気」いう言葉も呼吸法も丹田も多くの人には知られていなかった。

 

気功についても、それ以降に知ったぐらいだ。

 

籐平氏の著もドラゴンボールを読んでいなければ手に取らなかったかも知れない。

 

気のイメージもドラゴンボールの印象が強く、はじめはオカルト的なものなのかと思い手に取って読んだ。

 

しかし、実生活で使えるような実用的なものだった。

 

タイトルに「氣」という言葉が入っているから内容も「氣をコントロールして」といったものではなく、体の使い方、心の使い方についてのこと、著者の生い立ちから心と体は同じものという心身統一の大切さを知ったいきさつなどが書かれていた。

 

その内容に引き込まれ、あっという間に読み終え、何度も熟読するほどだった。

 

私は3歳の時に生死を彷徨うような大病を患い、その影響からなのか?幼少期は病弱で気弱な子供であった。

 

だが、成長と共に健康になり、高校の時にスポーツをはじめるようになってからはさらに元気になり、精神も強くなった経緯がある。

 

この本の著者も幼少期病弱で、父親から柔道を勧められてから健康になり、心身の修養に傾倒するようになり、合気道を修練する過程で心身統一の極意を手にすることができたと書かれている。

 

合気道の達人も幼いことは私と同じように病弱であったと知れば「私にも希望がある」と思ったのであった。

 

「気の威力」の中に書かれていた内容は、私にとっては目新しいものばかりだった。

 

しかし、どれも理にかなっているもので納得するには十分だった。

 

概略を書くと

  • 心と体を統一する
  • 気を出す(イメージする)
  • 体の力を抜く
  • 体の重さを最下部に置く
  • 臍下の一点(臍下丹田)に心を静める

と言ったことだ。

 

 

この著に書かれていることは、実践できるように心がけていたが、特に熱心に実践していたのが、気(生命エネルギー)を高める呼吸法についてだった。

 

私が呼吸法を実践し始めたきっかけとなり、現在に至る。


上記は、私が呼吸法を知り、実践するようになった経緯です。

 

脱力についても丹田についても藤平光一氏の「気の威力」を読んだことがきっかけになっています。

 

ただ、大田式調整動作®︎で行っている脱力法や呼吸法などの実践法、丹田に対する考えは身体調整を由来としているため、藤平光一氏のものとは大きく異なります。