脱力「体の力を抜く」ために必要なこと

  1. 骨のイメージ
  2. 体の調整
  3. 内臓の働き

これらのことが、脱力「体の力を抜く」ために必要なことです。

1.骨のイメージ

脱力を得ようとする時、 まず大切になるのが骨のイメージです。

 

人は「筋肉で体を支えている」と、勘違いしてしまいがちですが、 そうではありません。

 

体の中で一番硬い、骨によって体を支えているのです。

 

しかし、多くの人は、骨を歪ませたまま立ったり座ったりしています。

 

そのため、筋肉に大きな負担を強いているのです。

 

骨格の構造を知り、骨のイメージを作ることで、骨で体を支えることを認識することができます。

 

このことで、 意識して「力を抜こう」としなくても、 脱力できるようになります。

2.体の調整

「体の調整」というと、骨格を矯正することをイメージするかもしれません。

 

ですが、骨格を矯正したとしても 体を整えることはできません。

 

人の体は人形ではなく、自らの意思で動かすことができます。

 

ということは、骨格が動いているというです。

 

であれば、骨格を矯正することが無意味である。

 

このことは、自ずと理解できると思います。

 

では、骨を動かしているのは?

 

それは、筋肉です。

 

なので、筋肉の張りのバランスによって骨格の位置が決まります。

 

筋肉の張りのバランスが悪ければ、骨格の位置がズレ、骨のアライメントが崩れてしまいます。

 

そうなると、体を支えるために、筋肉に必要以上の負担がかかります。

 

筋肉の張りのバランスを整えることで、骨格の位置が良くなります。

 

そうすれば、 筋肉に負担がかからなくなります。

 

このことで、脱力することが容易になるのです。

 

これが、脱力に「体の調整」が必要な理由です。

3.内臓のコンディション

内臓のコンディションと脱力。


一見すると無関係に思われるかもしれません。

 

ですが、これらは、とても密接に関係しているのです。

 

例えば、内臓の働きが弱くなると、背中の特定の筋肉が固くなります。

  

これは、背中と内臓との間に、脊髄を介した神経のネットワークが存在するためです。

 

この代表的なものが「体表ー内臓反射」です。

 

これは、内臓の関連痛が背中やおなかにあらわれる反射のことです。

 

このように、内臓の働きと背中の筋肉とが深く関係しています。

 

内臓の働きが弱くなることによって、背中の筋肉の張りのバランスが崩れてます。

 

このことが、体の歪みの原因になるのです。

 

また、体幹部の歪みによっても内臓の働きが弱くなってしまいます。

 

なぜならば、体幹部の歪みによって内臓が圧迫されてしまうためです。

 

体幹部の歪みを整えれば、内臓の圧迫が解け、内臓の働きが活発になります。

 

そうすると、背中の筋肉の張りが解け、脱力しやすくなります。

 

あと、もう一つ無視できないことがあります。

 

それが、深部体温の低下です。

 

人間も生き物ですので、活動するためには適度な熱が必要です。

 

これは、内臓も例外ではありません。

 

そのため、深部体温が低下すると内臓の働きが弱くなってしまいます。

 

そうなると、交感神経が過緊張状態になり、全身に力が入りやすくなります。

 

このことから、

  • 内臓の圧迫を解くこと

  • 深部体温を下げないこと

が、脱力「体の力を抜く」ために必要となるのです。