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背筋を伸ばすの意味

健康体になる条件は、

  • 背筋(せすじ)を伸ばす

ことです。

 

そして、背筋を伸ばすことが美容にもつながります。

加齢と共に、

  • ぽっこりお腹
  • バストが下がる
  • 首のシワが気になる
  • 顔のシワが増える

などに悩む人は多いと思います。

 

この原因は、加齢と共に姿勢が崩れ、胴体(体幹)の前面

  • おなか

の皮膚が連動してたるんでしまうためです。


背筋が伸びていれば、おなかー胸ー首ー顔の皮膚も伸ばされ続けるので、首や顔にシワができにくくなります。

 

年齢を重ねても美しく若わしい人は、例外なく美しい姿勢の持ち主です。

 

「背筋を伸ばす」姿勢を常に意識するだけで、老化を食い止め、若々しい体を手にすることができます。

ただ、これだけのことですが、継続して続けられる人は少ないと思います。

 

それはなぜなのか?

 

「姿勢を正して」と思うと、背筋を伸ばそう!とします。

背筋(せすじ)を伸ばすことはいいことです。

ですが、多くの人は背筋(はいきん)を縮めてしまっています。

背筋(せすじ)を伸ばすということは、背筋(はいきん)を縮めることではありません。

背筋(はいきん)を伸ばすことです。

 背筋(はいきん)を縮めてしまうから、姿勢を維持し続けられないのです。


なぜ、背筋(せすじ)伸ばそうとする時に背筋(はいきん)を縮めようとするのか?

と言いますと、体の重心が後ろにかかっているからです。

多くの日本人は、骨盤が後傾している猫背体質の人が多いです。

骨盤が後傾していると仙骨が後ろに下がるため、仙骨の内側にある重心が体の後ろになります。

このような状態で背筋(せすじ)を伸ばそうとすると、頭が後ろに下がってしまい、背筋(背筋)で支えなければならなくなります。

筋肉は緊張させ続けられない性質があるため、数分後には元の猫背の姿勢に戻ってしまいます。


逆に、腰を必要以上に反らす人もいます。

このような人は、骨盤が前傾している反り腰体質の人で、外国人に多いです。

反り腰体質の姿勢は、一見すると良い姿勢のように見えますが、背筋に過剰に力がかかっています。

それは、骨盤が前傾していると仙骨が前に出るため、仙骨の内側にある重心点が体の前方にくるからです。

しかし、このような姿勢は、背筋(はいきん)に力が入るため、拮抗筋である腹筋が相反抑制により弛緩しておなかがたるみます。

外国人が加齢とともに太りやすいのは、そのためです。


では、本当の意味で背筋を伸ばすとは?

 

体幹部を伸ばすことです。

体幹部を上下に伸ばした姿勢が「背筋(せすじ)の伸びた姿勢」なのです。

 

この時、おなかも背中も伸びた状態です。

 

この姿勢を維持することで、腹筋にあるインナーマッスル腹横筋が活発に使われ、おなかの支えができ、おなかが引き締まります。

 

この姿勢の時、骨盤は前にも後ろにも倒れていない(骨盤が立った)状態にあり、仙骨の内側にある重心点が体の支持面の真下にある安定した姿勢でもあります。


安定した姿勢なので、体に無駄な力がかかりません。

 

これが、脱力した姿勢なのです。

 

背筋(せすじ)を伸ばす姿勢は「辛い、頑張っている姿勢」などではありません。

 

「安定した、楽な姿勢」これが本当の背筋(せすじ)を伸ばした良い姿勢なのです。