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痛みを取るということ

マッサージや指圧、整体などを手技療法といいます。

 

手技療法とは、薬や道具を使わずに手のみで行う治療のことです。

 

手技療法の目的は、薬や道具を使う治療と同様、病気の状態を改善し健康の状態に戻すことです。

 

健康な状態にするのは自身の持つ自然治癒力ですので、正確には「自然治癒力が働きやすい状態に導き回復を早める」ことです。

 

薬を使う治療、道具を使う治療、それぞれに得意分野があるように手技療法にも得意分野があります。

 

手技療法の得意なことは、

  • リンパ
  • 筋肉
  • 関節

のトラブルなどです。

  • リンパのトラブルには、マッサージ
  • 筋肉のトラブルには、あんまや指圧
  • 関節のトラブルには、指圧や整体

が功を奏します。

 

それらのトラブルによって「痛み」という症状が表れます。

 

なので「痛み」を取ることが治療の課題となります。

 

 確かに、これらの症状は、手技での治療を行うことで痛みを緩和して症状が楽になります。

 

しかし「痛くならないように」と動かさないでいると、逆に悪化してしまいます。

 

なので、自身で動かさないことには良くなりません。

 

手技療法の目的は、痛みを緩和することで体を動かしやすくすることです。

 

このことで、筋肉が使われやすくなって血行が良くなり、自然治癒力が高まります。

 

体のトラブルに対する治療は痛みを取ることが目的ではありません。

 

痛みを取るのは、体を動かしやすくして筋肉を使いやすくする。

 

これが、真の目的です。

 

痛みが取れるのは、回復する過程でしかありません。

 

なので、痛みを緩和することに意識を向けてしまっては意味がありません。

 

そのことよりも大切なことがあります。

 

それは、日頃から体に負担をかけないように心がけることです。

 

体のトラブルが起きてしまったら、回復するまでにかなりの時間がかかり、その間、苦痛に耐えなければいけません。

 

なので、

  • 痛みが起きてから治療をする

という考えではなく、

  • 痛みが起こらない体を作る

という考えが広まることを願って脱力クリエイトを行なっております。