· 

心を鎮める

私は、子供の頃感情の起伏が激しい人間でした。

その背景にあったのが、幼少の頃に心臓を患って身体に自信を持てなかったことだったと思います。

以前の記事でも紹介した籐平光一氏の著「気の威力」を愛読することで心の鎮め方を知ってから感情をある程度コントロールできるようになり、感情の起伏の激しさがなくなりました。


心を鎮める。

このことは、社会生活を円滑に送る上で大切である。

であるが、感情を上手くコントロールすることは容易なことではない。

だが、このことができるようになれば、物事を優位に働かせることができる。

実際に、感情のコントロールが上手い人は仕事などでも、うまく活用し、成果をあげている。

これにより、対人関係が円滑になる。

仕事のできる人は、能力が高いだけではなく、コミュニケーション能力も高い。

なぜならば、多くの仕事は人と接して、人と関わることで成り立つためだ。

いくら自己の能力が高かろうと、人と連携を取れないと円滑に仕事はできない。

一人の力だけでは、限界がある。

もし、自身が「人よりも成果を上げている」とか、「人よりも能力が高いなど」と思っていたら、それは思い上がりも甚だしい。

成果を上げることができるのは、その陰でサポートしてくれている人がいるからだ。

そのことに目を向けずに、人を見下したり、感情的に怒ったり、蔑ろにしていれば、いずれは孤立するだろう。

誰しも、一人では成果など上げることができないのだから。

仕事とは、人と円滑な人間関係を築き、コミュニケーションを図り、連携を取りながら行うものだ。

私は、人生の先輩に、
「ただこなすだけなら作業。仕事とは思いやりだ。」
「だから、後の人のことを考えて行うことが大切なんだよ」
というお言葉をいただいたことがあった。

この方は、積極的に声掛けをして、円滑なコミュニケーションを図り、人を動かしていた。

仕事とは、自身の成果をアピールする物ではない。

その過程を円滑に行い、総合的に成果を上げられる様にすることだ。

そのために一番大切なことが声掛けであり、円滑な人間関係だ。

だからと言って、友達になる必要はない。

仕事においての連携が滞らない程度のコミュニケーションだけで十分だと思う。

私も、様々な仕事を経験してきたが、このような最小限のコミュニケーションを図れていないケースは、とても多いように感じる。

仕事を円滑に遂行するだけであれば、友達などになる必要などない。

仕事場は遊び場ではないのだから、友達になったり、仲良くなる必要などない。

むしろ、「友達になろう」とか「仲良くなろう」などと思うから、仕事上のコミュニケーションを図ることができなくなるのだろう。

仕事におけるミスコミュニケーションに陥ったケースをたくさん見てきたが、大抵の場合
「あの人は聞いてくれない」
「あの人はやってくれない」
などと愚痴をこぼしている。

「いやいや、声掛けしまようよ」
幾度となく思ったことか。

このようなミスコミュニケーションに陥っている時には、間に入って、声掛けをしていく様に心がけていた。

そうすると、次第に間に入らなくても、当人同士で声掛けをするようになる。

当然、人間関係のギクシャクが少なくなるから職場内の環境も良くなり、円滑に仕事が回るようになってくる。

そう、ちょっとした業務上の声掛けを行うだけで円滑なコミュニケーションが図られ、それが職場全体の場を良くするのだ。

その時、人間関係に取り巻く負の感情的に惑わされることなく、心をニュートラル(中立)な状態にする。

そうしてから、声掛けを行う。

その時に心がけるのが
「心を鎮める」
ことである。

どのようにすれば、心を鎮めることができるのか?

その方法は、人それぞれ、違う。

私が昔愛読していた籐平光一氏の著『氣の威力』では「臍下の一点に心を鎮める」と書いていた。

臍下の一点とは、ヘソの下三寸(約9cm)のことであり、古来より言われる臍下丹田があるとされる位置である。

臍下丹田の中心点を意識することで心が鎮まるというわけだ。

私も、その当時、感情的になった時には、このように心がけるようにする様にしていた。

確かに、心を鎮めることができた。

あと『氣の威力』には「体の重さをその最下部に置く」ということも書かれていた。

最下部とは、立っている時であれば足の裏、座っている時であれば坐骨のことである。

不思議なことに、体の重さを最下部に置くように意識しても心が鎮まるのだ。

「臍下の一点」が心の法則
「最下部」が体の法則
と『氣の威力』には書かれており、
「心と体は同じものであるのだから、どちらを実践しても良い」
とも書かれていた。

この様に、心を鎮めるための方法は幾通りもある。

なので、自身の良いと思う方法でいいのだと思う。

臍下の一点も最下部も、心を鎮める方法の一つである。

その他にも

  • 呼吸を整える
  • わざと力を入れておいてスッと力を抜く

という方法もある。

ちなみに、今の私は

  • 地面の感覚
  • 身体軸
  • 3つの丹田
  • 空間意識

などの方法を用いて心を鎮める様にしている。


心を鎮めなければ、人の持つ能力を引き出すことはできません。

  • 脱力動作においても
  • アンチエイジングにおいても
  • 健康においても

心を鎮めることが大きなポイントになります。