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催眠とは(意識が狭窄する変性意識)

催眠とは、意識(顕在意識)が狭窄(狭くなる)する変性意識状態のことです。

 

意識は「清明度」「質的」「広がり」の3つの要素で構成されていると言われています。

  • 「清明度」が高まる
  • 「質的」の変化のない
  • 「広がり」のある

通常の意識状態のことを「覚醒」といいます。

 

逆に、

  • 「清明度」が低下することを意識障害
  • 「質的」の変化(意識変容)には、せん妄やもうろう
  • 「広がり」が狭くなる状態(意識の狭窄)が催眠状態

などと言い、総じて変性意識(通常の意識状態ではない)といいます。

 

ですが、覚醒と言うと、悟りを開いたり、覚せい剤のように幻覚などが見えるような非日常的なイメージかもしれませんが、そうではありません。

 

覚醒とは単に「目が覚めた状態」という意味で、この対義語は睡眠(眠った状態)です。

 

朝に覚醒して起き意識が強くなり、夜になり睡眠すると無意識が強くなるということを繰り返します。

 

夜に夢を見るのは、起きている時に強く働いている意識が夜に弱くなり、無意識が強くなるからです。

 

なので、通常起きている時は無意識より意識が強く働くのが当たり前です。

 

ですが、起きている時に意識の「広がり」がなくなると、頭がボーとした状態になります。

 

これが、意識が狭窄した変性意識状態(催眠)です。

 

意識が狭窄した催眠状態になると、覚醒時に強く働く意識(顕在意識)の領域が弱くなるため、無意識(潜在意識)の領域の力が強くなり優位に働くようになります。

 

そうなると、他者からの暗示にかかりやすくなります。

 

これが洗脳(正確にはマインドコントロール)です。

 

私が以前知り合った人にマインドコントロールの達人がいました。

 

その人は、自身の身体を巧みに使って、まわりの人の視野を狭めて変性意識(催眠)状態する技法を使っていました。

 

私の友人やまわりに座っていた人は見事にかかって気分がハイ状態になり、その人の暗示に見事にかかっていました。

 

自分の意識しない所に暗示をかけるですから、恐ろしいことです。

 

幸い、私はのカラクリに気が付いていたため、暗示にかかることはありませんでした。

 

おそらく身体を使った技法を見る目があったことと、普段から脱力トレーニングを行っていたからだと思います。

 

脱力トレーニングを行っていると、普段、無意識レベルでしか認知できないことを「意識」として認知できるようになることで意識が「広がり」変性意識(催眠)状態に陥りにくく

なるからです。

 

また、変性意識(催眠)状態になり自らで暗示をかける自己暗示など、自己啓発やコーチングなどでは催眠状態を利用したワークが行われています。

 

これは、無意識(潜在意識)に働きかけることで潜在能力が発揮されやすくなるためだと言われているからです。

 

ですが、変性意識(催眠)を利用したワークを続けていくと精神と肉体に負担がかかることは、ほどんど知られていません。

 

意識が狭窄する変性意識(催眠)には、

  • 洗脳(マインドコントロール)
  • 精神と肉体の破綻

などの危険性があることを知る必要があると思うのです。